「終活ってお金がかかりそう…」
そんな不安を持っている方も多いかもしれません。ですが実は、エンディングノートは無料で、しかも簡単に始められるんです。
家族への思いや、もしものときに伝えたい希望をまとめる「エンディングノート」は、終活の第一歩として非常に有効です。本記事では、エンディングノートの基礎知識から、無料で作る方法、活用のポイントまでをわかりやすく解説します。
エンディングノートとは?遺言書との違い
エンディングノートとは、人生の最期を迎えるにあたって、自分の意志や情報をまとめておくノートです。遺言書のような法的効力はありませんが、以下のような内容を記しておくことで、家族の負担を大きく軽減できます。
- 葬儀の形式や希望
- 延命治療・介護についての意思
- 財産・保険・年金の概要
- 大切な人へのメッセージ
- SNSやデジタルアカウントの管理
「こんなことを書いていいの?」と思う内容でも、あなたの想いが詰まったノートは、家族にとって大きな支えになります。
無料でエンディングノートを作成・入手する方法
エンディングノートは、お金をかけずに始められます。ここでは、代表的な4つの無料作成方法をご紹介します。
1. 普通のノートに手書きでまとめる
市販のノートや家にあるメモ帳を使って、自分で項目を決めながら書き進める方法です。自由度が高く、気軽に始められるのが魅力です。
書きやすい項目例:
- 自分のプロフィール
- 好きなこと・大切な思い出
- 家族への感謝の言葉
- 医療・葬儀・財産の希望
完璧を目指さず、「思いついたときに書く」が長続きのコツです。
2. WordやExcelでパソコン作成する
パソコンに慣れている方は、WordやExcelで作成するのもおすすめです。テンプレートを活用すれば、記入漏れも防げます。
- PDF化して印刷できる
- クラウド保存で紛失防止
- 後から簡単に更新可能
Microsoft OfficeやGoogleドキュメントなど、無料で使えるソフトを活用しましょう。
3. 自治体が配布する無料ノートを使う
多くの市区町村では、高齢者支援や福祉施策の一環として、無料のエンディングノートを配布しています。項目が整理されていて、初めての方でも安心です。
入手方法:
- 役所の窓口
- 地域の高齢者講座やセミナー
- 自治体の公式Webサイト(PDFでの配布もあり)
地域密着型の情報が反映されている場合も多く、地元のサービス情報を確認できるのもポイントです。
4. インターネットからテンプレートをダウンロード
「エンディングノート 無料 テンプレート」と検索すると、PDFやWord形式でダウンロード可能なテンプレートが多数見つかります。
おすすめの掲載先:
- 終活支援NPO
- 保険会社や金融機関のキャンペーンページ
- 自治体サイトの福祉ページ
印刷して手書きで使うもよし、パソコンで入力して保存してもOK。自分に合った形式で始められます。
エンディングノートに書くべき基本項目
以下の項目を中心に、自分に必要な部分から少しずつ埋めていきましょう。
| カテゴリ | 内容の例 |
|---|---|
| 基本情報 | 氏名、生年月日、家族構成、緊急連絡先など |
| 医療・介護 | 延命治療の希望、かかりつけ医、介護施設の希望など |
| 財産・保険 | 預貯金、保険、年金、不動産、借入情報など |
| 葬儀・お墓 | 宗教・形式、希望する式場や菩提寺、戒名の希望など |
| デジタル情報 | SNS、メール、ネット銀行、クラウド保存データなど(※パスワードは書かない) |
| メッセージ | 家族・友人への感謝、想い出、最後に伝えたいこと |
エンディングノートを書くときのポイント
書きやすい項目から始めよう
最初は「趣味」や「家族への感謝」など、気軽に書ける項目から始めるとスムーズです。
定期的に見直して更新しよう
家族構成や保有資産は変わるもの。年に1回の見直しを習慣にしましょう。
家族に保管場所を伝えておく
せっかく書いても、見つけてもらえなければ意味がありません。保管場所を家族に共有し、信頼できる人に存在を知らせておきましょう。
まとめ|無料で始める「未来への準備」
エンディングノートは、お金をかけずに誰でも気軽に始められる終活ツールです。
無料テンプレートや自治体の配布物を活用すれば、今日からでも取り組むことができます。
- 家族の負担を減らす
- 自分らしい最期を迎える準備
- 心の整理と、今をよりよく生きるヒントにも
まずは書きやすいことから一歩踏み出してみませんか?
あなたの「今」が、未来の安心につながります。